温泉泉質入門書

「含鉄泉」と「酸性泉」

含鉄泉

含鉄泉(がんてつせん)は、その名の通り鉄分が豊富な温泉です。陰イオンによって炭酸水素型と硫酸塩型に分類されます。その鉄さびのような特徴的な色から「赤湯」と呼ばれることもあります。実は泉水そのものは無色透明なのですが、空気に触れることで酸化して鉄さびのような茶褐色に変化します。鉄分が豊富なため、飲用で鉄欠乏性貧血に効果がありますが、飲用禁止のところも多いので、必ず現地で確認を取り、衛生状態に十分注意して飲用してください。また、強い殺菌力があり、外傷や皮膚炎にも効果があるとされています。浴用は月経不順など婦人科系の疾患に効果があるとされています。
飲用後にコーヒーやお茶を飲むとタンニンと鉄が結び付くことにより歯が黒くなってしまうことがあるのでご注意を。
温泉地の例:有馬、草津、長良川、鳴子

酸性泉

「酸性」の刺激が強めの温泉です。泉水1kg中に水素イオンが1mg以上含まれているものを指します。入るとお肌がピリピリします。ちなみにヨーロッパではほとんど見られない泉質だそうです。
殺菌力・抗菌力に優れ、皮膚病に効果があるとされている他、不要な角質を落とすピーリング作用があり、アンチエイジング効果も期待できます。ただし、他の泉質に比べて刺激が強い泉質のため、身体が虚弱な方やお年寄りには適していません。皮膚が弱い方はお医者さんに相談しましょう。また健康な人でも入浴中に肌にしみたり、ただれを起こす可能性があるため、お湯から出たらシャワーなどでしっかりと洗い流してください。
温泉地の例:草津、蔵王、玉川、蓼科