温泉泉質入門書

温泉の特徴を表す「泉質」とは?

単純温泉

日本の温泉で最も多い泉質です。含有成分の総量が規定の値に達していない、かつ温度が25度以上のものを指します。刺激が少なく柔らかいお湯のため、敏感肌の人やお年寄り、温泉デビューの赤ちゃんまで老若男女問わず楽しむことができる温泉です。そのため「家族の湯」と呼ばれることもあります。実は泉水の含有成分に決まりがなく、成分によって様々な泉質の温泉があります。
pH8.5以上のものはアルカリ単純温泉と呼ばれ、クレンジング効果があり湯上りには肌がすべすべになります。他に浴用により疲労回復・神経痛・筋肉痛・自律神経不安定症に効果があるほか、その柔らかさから病後の快復期にもよいとされています。
温泉地の例:鬼怒川、湯布院、道後

塩化物泉

塩化物泉は、日本では単純温泉に次いで多い泉質です。海水の成分に似ているため、口に含むとしょっぱく感じます。マグネシウムが多いところでは苦みが強くなります。別名「食塩泉」。入浴すると皮膚表面に塩分が付着することで汗が蒸発するのを防ぎ、湯冷めしにくくなります。また副交感神経が優位になる傾向があるためリラックス効果もあります。身体を芯から温める効果があるため冷え性の人にオススメです。泉水の塩分濃度が高いほど身体の深部体温が上がり、湯上りの保温効果も高くなります。
他の泉質の温泉と比べて作用が穏やかで湯あたりしにくいと言われており、お年寄りや病気の快復期の方にもオススメできる泉質です。湯上りは肌がしっとりします。
温泉地の例:熱海、有馬、片山津、城崎